blenderモデルを3Dプリンタで出力する方法

3DCG

blenderでモデリングするだけではもったいない!3Dプリンタを使って現実世界に引きずり出しましょう!

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blenderでモデリングする

まずは、好きなようにモデルを作ります。

※細い形状や、薄い形状は3Dプリンタで出力した時に失敗しやすいので、なるべく使わないように意識しながらモデリングします。どうしても細くなる場合には、印刷しやすいようにサポート材を設定します。

stlという拡張子で保存する

モデルが完成したら、

ファイル → エクスポート → Stl(.stl)

をクリックします。

クリックすると下の画像のようなウィンドウが出てくるので、ファイル名と保存する場所を決めて右下の STLをエクスポート をクリックします。

クリックすると元の画面に戻ります。

保存終了メッセージなどは表示されません。

視点を操作できるようになると保存が終了しています。保存した場所を開いて確認してみてください。

サブディビジョンサーフェスを使用してモデリングした場合、

ビューポートのレベル数とレンダーの値によって、保存が終了するまでの時間が変わります。値を大きくするとそれだけ大きなデータになるので、時間が掛かります。

ですがその分、なめらかな造形になります。

このモデルの場合だと、約10秒ほど掛かりました。ファイルサイズは135,164KBでした。

下の画像の左が1、右が4の時の面粗です。

設定は、4くらいがいいのかなと思います。

スライスソフトでサポートを付ける

blenderで保存したSTLデータのままだと、出力に失敗してしまうので、スライスソフトと呼ばれるものを使って出力できる形にしていきます。

使用するソフトは CHITUBOX というソフトです。ベーシック版をダウンロードして使います。

※2021/09時点の最新バージョンのChitubox v1.9.0では、大規模なアップデートがあったため3Dプリンタ(Sonic Mini 4K)本体側のファームウェアアップデートも必要になります。これをやらないと印刷できません。SK本舗さんのサイトでやり方が載っています。Sonic Mini 4KのFirmware updateページ

ソフトを開いて最初に使用する3Dプリンタを選択します。

先ほど保存したSTLデータを左上の開くボタンから開きます。すると、こんな感じで表示されます。ホイールでビューの拡大縮小、右クリックしながらマウスを動かすとビューがグリグリ動きます。

次は、配置やスケール、向きを変えていきましょう。左側のボタンを使います。

3Dプリンタは、高さ方向によって出力が終わるまでの時間が変わります。なので、なるべく低くなるように向きを変えてみましょう。

スケールと向きを変えてみました。

お次は、サポートを付けていきます。補強のための支えとして付けたり、宙に浮く部分に付けます。

※3Dプリンタは出力する時に下から一層ずつ(0.05mmほど)固めていきます。その際に、下から全部つながっていないと造形できない部分ができてしまいます。空中に浮いている部分がなくなるように設定していきます。

赤丸の部分をクリックします。

すると、こんな感じに色々出てきます。

拡大するとこんな感じです。色々数字がありますが、とりあえず 床面のみ をクリックしてみましょう。

しばらく待つとこうなります。

このままだと足りない部分や余計についている部分があります。時間をかけてじっくり見て、新しく付け足したり削除します。

赤丸部分のボタンで編集します。左から、追加 削除 編集 です。

・追加の場合 ボタンをクリックした後、追加したい部分にカーソルを持っていくと、緑色で仮の表示がでてきます。その場でクリックすると追加されます。上向きの面には追加できません。

・削除の場合 ボタンをクリックした後、削除したいサポートをクリックすると、赤色の表示に変わります。もう一度削除ボタンをクリックすると削除されます。複数選択できます。

・編集の場合 ボタンをクリックした後、移動したいサポートをドラックすると緑色の表示に変わり、移動できます。移動できるものとできないものがあります。

実際にやってみると、感覚的に作業できるように設計されているので、時間は掛かりますがサポートを付けることはできます。

サポートを付けすぎても材料の消費が多くなってしまい無駄になってしまいます。逆に少なすぎると、出力に失敗してしまいます。

最初は小さめのスケールでサポートを付けて試しに出力してみて問題ないか確認してから、大きめのスケールにしてやってみるといいかと思います。

今回はこんな感じで出力してみます。

右側の スライス を押すと、

スライスデータが製作されます。出力時間や使用したレジンの量なども確認できます。

保存 を押してデータを保存する場所を指定します。スライスデータは.ctbという拡張子で保存されます。

印刷データを3Dプリンタに送る

USBメモリにスライスデータをコピーして、3Dプリンタにセットします。

※スライスデータをコピーする際に、Sonic Mini 4kの場合はUSBメモリにフォルダを作らず直下にデータをコピーしないと読み込めませんでした。

出力開始!

3Dプリンタの電源を入れるとこんな感じの画面になります。※Sonic Mini 4k

3D PRINT をタッチします。

すると、USBメモリに保存したスライスデータが一覧で出てきます。

出力したいデータを選ぶと、

この画面になります。プラットフォームやレジンの量を確認して大丈夫であれば、GO をタッチします。ついに出力が開始します!

後は、印刷が成功することを祈りながら次のモデリングを始めましょう。

終わりに

以上が3Dプリンタへの出力の流れです。まだ覚えたてですが、自分が形にしたいものが作り出せるのはとても楽しいです。一家に一台3Dプリンタあると退屈しなさそうですね。

完成したフィギュアの写真です。使用したレジンは、SK本舗さんの 光造形 3Dプリンター用 レジン 500g SK水洗いレジン (灰色)_SK01Wです。

色塗り難しいです…

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